普段の業務でNICをチーミングしたり、チーミングを解除したりしているけども、「NICチーミングとは何か?」と聞かれるとはっきりと分かりやすく説明できないので、自分なりに調べてまとめてみた。
NICチーミングとは(Teaming)
読んで字のごとく、簡単に言うと「NICのチームを作ること」。サーバーには複数の物理NICが搭載されているが、それを1つに束ねて1つの仮想的なNICとすること。
何でNICをチーミングをする必要があるかというと、耐障害性を強化したり、使用帯域を向上させることができるからだ。
つまり、チーミングを行うことでNICの冗長性を保つことができる。
NICチーミングの種類
①フォールトトレランス(Fault Tolerance)
直訳すると障害耐久性。チーミングしたNICをプライマリとセカンダリに分けて普段はプライマリの方のNICを使用する。障害が発生してNICが使えなくなるとセカンダリに切り替えて通信を行う。
②リンクアグリケーション(Link Aggregation)
同時にチーミングしたNICを使用して帯域幅を増やすことができる手法。
1つのNICの帯域が1Gbpsだったとするとアグリケーションすることで2Gbpsになる。帯域幅が増えるということは、ケーブルが太くなるイメージですかね。つまり、ケーブルが太いほど一度に送る情報を増やすことができるということ。
③ロードバランシング(Load Balancing)
同時にチーミングしたNICを使用してトラフィックを分散する手法。イメージとしてはY字路のような感じ?(1つの仮想NICとしているが、実際には分岐している)1つのNICが高負荷にならないようにトラフィックを分散させて耐障害性を高めている。
私のそれぞれのイメージはこんな感じ。
参考文献