はじめに
今回は、LPIC・LinuCの勉強方法についてです。私がLPICレベル2まで一発合格するためにどんな勉強をしてきたのかについてまとめたいと思います。
LPICに合格するための勉強方法はググるとたくさんでてきますよね。「2週間で合格する!」、「こういう部分が聞かれる!」、「暗記するだけではだめ!」などサイトによって様々です。ここでは、LPIC・LinuCを合格するためだけに焦点を当てた勉強方法について解説します。
Linuxの理解を1つ1つ深めながら学習したいと考えている方には向かない勉強方法なので、「とにかく今は合格することが最優先事項!」、「理解は後から深めていくタイプ!」と思っている方々を対象にしています。
(※合格を最優先すると言っても、後々の理解を深める勉強は必要ですので合格したら終わり!とならないようにしましょう。)
使用した書籍・サイト
まずは、私が使用した書籍とサイトについてです。私が主に使用していたのは「あずき本とPing-t」です。LPIC202のみはプラスαとして「スピードマスター」を使いました。
詳しくは下記の記事に書いています。↓
akng-engineer.hatenablog.com
Linux難しい!って方は下記の書籍を読むと理解が深まりやすいです。↓
akng-engineer.hatenablog.com
私が資格試験などの勉強するとき、1番気を付けていることは、「使う参考書は絞る!」、「多くに手を出さない!」ことですね。LPIC・LinuCは受験料も高く、なるだけリスクを下げたいと不安に思う気持ちは分かりますが、幅広い問題をまんべんなく触れることよりも1つ1つの問題を完璧にした方が合格率は高まると思ってます。
何故なら、1つ1つの問題を完璧にしていると応用問題が出題されたとしても、「この問題は完璧にした問題を組み合わせた問題だ・・・!」と気づくことができるからです。応用問題も基本問題の組み合わせですし、完璧にした問題が多い方が組み合わせのパターンを増やすことができるのでおすすめです。
学生時代の定期試験~現在まで試験範囲が限定的な場合はいつもこの方法を使って勉強しており、基本的に8割程度は安定して点を取れていたので、「いつも多くの問題集や参考書を使ってしまって、点数が安定しない・・・」と感じている方は参考書を厳選してみてはいかがでしょうか。
私の勉強方法
続いて、私がいつも行っている勉強方法の流れについて解説していきます。
私の勉強法は王道の勉強方法ではなく多少癖があるかと思うので、やりにくい!と感じる方は部分的に真似するだけでも構いません。「こういうやり方もあるんだな~」程度で頭の片隅に置いておいてくれると嬉しいです。
①あずき本を3回程度読み通す
私がまず最初にやることは「あずき本を読む」ことです。読むだけなの?と思われる方もいるかと思いますが、勉強を始めるときは何も知識がない状態から始めるので、まずは読書感覚であずき本をパラパラ~と割と1周軽く読んでいきます。読んでいるときは「ふーん。こういう仕組みなんだな~」程度の理解で構いません。ここでは、最初からすべて理解できるとは思わないことがとても重要です。良く分からない部分が出てきても、こういうものか程度に留めておきましょう。
「あまりにも分からなすぎるし、頭の中がごちゃごちゃする・・・」と感じる方はノートに軽くまとめてみるのもありです。この時がっつりまとめようとすると時間かかりますし、やる気も下がってしまうので、図示したり簡潔な文章で書き留めたりするのがおすすめです。
私はこんな感じでラフにまとめていました↓
1周目のペースは大体1日に1章くらいのスピードで読めると良いです。間隔を空けすぎるとすっかり忘れてしまうので、1週間で1周できるくらいのスピードが丁度よいと思います。
2周目は、1周目より理解を深めていくことがポイントになります。1周目はパラパラと読んでLPICを勉強する取っ掛かりを外すこと・ハードルを下げることを目的としていたのですが、2周目は1周目の時によくわからなかった部分を減らしていくことに注力していきます。そのため、中々イメージがつかない部分は何度か読み直したり、ネットで調べたりして1周目よりも理解を深めていきます。
この段階で個人的におすすめしたいのは、「分からない概念・仕組みは画像検索で調べる」ことです。
例えばLDAPについて画像検索かけるとこんな感じです。↓
知らないことを学ぼうとするとき、長々と淡々とした説明文読むのはきついし、文章だけではすんなり理解できないことが多いと思います。
特に初学のときは概念や仕組みを堅苦しい言葉で説明できるようになるより、上手く説明できないけど「こんな感じのもの!」と自分の頭の中でイメージできるほうが学習効率があがるので画像検索を使って調べることを推奨しています。
②Ping-tで問題演習をする
あずき本を2~3回程度読み込むと、確実ではないけどこんな感じのことをやっているんだなくらいの理解になっていると思います。(2回読んでもよく分からない!って方はあずき本ではなく、1週間でLPICの基礎が学べる本から始めることをおすすめします。)
ここから、Ping-tで最強Web問題集を解いていきます。と言っても最初から何も見ない状態でPing-tで問題を解く訳ではありません。最初の1回目は、分からないければあずき本で調べながら問題を解いても構わないですよ!ここで大事なことは、問題の形式や傾向に慣れることですので多く正解することや早く解くこと等は全く気にしなくてOKです。
私はランダムに全チャプターの問題を解いていくのではなく、1章のパートごとに進めていきます。
(以下イメージ)
あずき本で調べながらだと、範囲を限定して問題演習しないととてつもなく時間がかかるのでランダム形式はおすすめしません。まずは、あずき本を見ながらでも問題を銀~金にしていくことが大事なポイントです。このような演習を全チャプターでやっていき、銅の問題をほぼ0状態に持っていきます。
※問題演習しているときは、間違えた問題の解説には必ず目を通すようにしましょう。
③あずき本⇔Ping-tで知識を頭に叩き込む
Ping-tの最強Web問題集でLPIC/LinuCの問題をあずき本見ながらでも一通り解くと、ある程度知識が頭の中に入ってきている状態になってくるかと思います。
ここまできたら、あずき本は見ないで問題演習していきましょう。
ここで大事なポイントは1つ1つの問題に時間をかけないことです。何故かというと、問題で答えを選ぶのに時間をかけるより、答え合わせするときの解説を読み込み理解することに時間を費やした方が効率的だからです。Ping-tの解説はとても詳しく書かれているので、自分が選んだ選択肢が何故違うのか理解するのに最適だと思いますね。
さらに、Ping-tの解説は分かりやすいようにコマンドやオプション、設定ファイル名などを表一覧にして解説に載せているので、その表を保存して空き時間にスマホで見返したり、暗記に使ったりできますよ!
よく間違える問題はまだ自分の知識にできていない証拠なので、該当箇所をもう一度あずき本を読み込んだり自分のノートに間違いやすい問題をまとめたりして、「この問題はこういう理由からこの選択肢を選ぶんだ!」という風に理解を深めていきましょう。
最強Web問題集の問題を9.5割程度金にできるようになったら、最後の仕上げに入ります。
④模擬試験にチャレンジ
ここでやっと模擬試験をやっていきます。Ping-tの最強Web問題集の画面右上に模擬試験モードを選択できるようになっているので、クリックして挑戦してみましょう。
ここでも問題解答の時間はあまりかけずにサクサク解いていくことがポイントです。全て選択問題なので30分あれば解き終わると思います。模擬試験を終えたら間違えた問題にしっかり目を通していきます。目に通すだけでは頭に入らない方は、ノートに間違えた部分を簡潔でいいので書き留めると良いと思います。
模擬試験は3回連続で9割以上正答できるようになるまでやりこみましょう。
⑤ちょっとした補足
最後に私がLPIC/LinuCを勉強するときにやっていたちょっとしたコツについてまとめます。
- コマンドや設定ファイルパスは表一覧を作成して赤シートで暗記する
- 通勤時間などを使ってタイムアタック(20問をこの駅に着くまで解き終わる等)
- 問題演習はiPadがとても便利(スマホの画面は小さすぎる)
- ノートに書きおろすときは雑にざざっと
- どうしても覚えられないことは唱えたり空に書いたりする
- 完全に理解しようとせず7割程度の理解度で進める
特にコマンドや設定ファイルのパスを暗記するのは記述問題の対策になるのでおすすめですよ!
LPIC202の設定ファイルパスは下記にまとめているので、よかったら使ってください。
akng-engineer.hatenablog.com
まとめ
ここまで私がやってきた勉強方法について説明しました。他のサイトに載っている勉強法とはまた異なった方法だったかと思います。
むしろ泥臭くてめんどくさいと感じたかもしれませんが、Ping-tとあずき本しか基本使わないので意外とシンプルな方法ではないでしょうか。
私が最後に伝えたいのは、「Ping-tの問題文を読んだだけで解答とその解答を選ぶ理由が浮かぶレベルまでやりとむべし!」ということです。
「Ping-tを9割以上金にした状態で試験受けたのに落ちた・・・」という声を時々聞きますが、それは同じ問題・同じ順番の選択肢であれば9割解けるということであって、少しひねった問題が出てきたら解けなくなる状態と一緒です。ですので、9割以上できるようになったからといって高をくくらないようにしましょう。
私自身も問題にもよりますが、ping-tの問題は大体5-10回は解き直しています。それくらいやり込んで「確実に受かる」との確信をもって試験に臨みました。
試験当日は、2,3回見直しをして勘違いがないことをよく確認してから提出してくださいね。
皆さんの健闘を祈っています!!
おまけ
私とちょっと似たような勉強法やっている方いたので、基本情報受ける人は下記のブログおすすめ。
www.mafuyu7se.com